音楽の道へ東京出身で、小さいころからピアノを習っていましたが、最初は親にやらされている感じでした。小学校6年生頃に、テレビでポーランド人ピアニスト、クリスティアン・ツィマーマン氏の演奏を聴いた時、「音楽は一生懸命やるのに値する素晴らしいものなのかもしれない」と一気に開眼、音楽をやるのに余計な説明がいらなくなったように感じました。ツィマーマンさんとお話ししてみたい、という夢から、英語が好きになり、ラジオ講座でフランス語も学んでいました。
ドイツ語との出会い音楽大学でドイツ語を学び、週に一回オーストリア人の個人授業も受けていました。在学中に参加したザルツブルクでの音楽夏期講習が強烈に楽しく、卒業後、ドイツ語が通じること、何より学費がかからないこと、そして師事していた先生の推薦などもあり、カールスルーエに留学しました。最初、私のドイツ語はかなりオーストリア訛りでした(笑)。
留学時代ドイツの学生には生活上さまざまな割引があり、生活費も東京よりずっと安く、節約生活も工夫次第で楽しいものでした。新築の家に引っ越した時にはキッチンや電灯の取り付けや配線も自分でしましたが、取り扱い説明書でいろいろなドイツ語表現に出会うのも楽しいものでした。
洗濯機に熱湯の設定があり、冷水を使うドイツ人はほとんどいないこと、少し年配のドイツ人の主婦の方が靴下にまでアイロンをかけていたことなど、びっくりすることもたくさんありました。
ドイツ語を教えるようになって帰国後、しばらくしてゲーテ・インスティトゥートのドイツ語教員養成コースを受講することになり、ドイツに帰国するクラスメートの仕事を引き継いだりしているうちに、教える仕事も増えていきました。
言葉を学ぶのに重要なのは、心をオープンにして、「わからない」とか「できない」という思い込みを捨てること、異質なものに出会っても拒絶反応しないこと、でしょうか。言葉を教えているのに矛盾しているかもしれませんが、「言葉がわからないから、理解できっこない」と決めつけて、コミュニケーションを諦めてしまうのは本当にもったいない。
ドイツ語のおもしろいところ動詞の前に主語以外の言葉が来てもよい事や、副文中で動詞が後置される時などに、実は日本語と似たような語順になっているのが面白いです。
趣味・好きな食べ物音楽愛好会で、コントラバス、ヴィオラ、ヴァイオリンを弾いています。また言語を学ぶのが好きで、韓国語やスペイン語も勉強したことがあります。言葉にその国の文化が透けて見えるのがおもしろいですね。
好物は何といっても寿司!二番目に好きなのはチーズ。いつか、スイスの山にこもってチーズ作りを習ってみたいです!
ドイツで好きなことドイツパンが噛めば噛むほど味わい深いように、ドイツの芸術も製品も、知れば知るほど、掘り下げれば掘り下げるほど味わいがあるところが好きです。音楽でも楽譜を研究してみると、聴いていただけではわからない深みを感じますし、ドイツ車のハンドルは結構重いのですが、その分、車もしっかり応えてくれる、そういう良い重さが好きです。
ドイツ語学習者に一言!Viel Spaß! 言葉が話せるようになることは楽しいこと。とにかく楽しむのが一番です!
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