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(財)日独協会 事務局Blog





ドイツ語講師インタビュー Elfriede Akaike先生 :: 2019/06/11(Tue)

Frau Akaike

出身
ヘッセン州のフランクフルト市の近く、マインハウゼン(Mainhausen)という村で19歳まで過ごしました。当時は人口2000人で、マイン川のまわりに小麦畑や森が広がる美しい村です。父はオーストリアのウィーン近くの出身で、戦争の時にフランクフルト近くに駐屯し、ある日居酒屋で母に出会い、戦後もドイツに住みました、小さいころは毎年、子供たちを交代でオーストリアの叔母の家に連れて行ってくれました。叔母はワイン畑を持っていて、そこで過ごすのはいつも飛び切り楽しかったことを覚えています。

ドイツ語教師になるまで
ハイデルベルク大学で、美術史とドイツ文学を学び、大学で日本人の夫に出会い、卒業後一緒に日本に来ました。知り合いからGoethe-Insutitutのドイツ語教師養成セミナーのことを教えてもらい、参加することにしました。そのころはまだドイツ語教師が少なく、養成課程を終了後はすぐに授業を持つことができました。

ドイツ語の面白いところ
メタファー的な言葉を面白いと感じます。Wolkenmeer (雲海)、Baumkrone(樹冠)、Mondsichel(月の鎌→三日月)、 Flussbett(河床)、Gebirgskamm(山の尾根)など、とても文学的です。
前つづりも面白いですね。たとえば「ver」には、「場所を変える」といった意味がありますが、ver+stehen(立つ)では、「別のところに立つ」これが「理解する」という意味になる、立ち位置を変えることで解るようになる、というのは納得できます。ドイツ語は非常に奥深いです。

ドイツ語授業で気を付けていること
生徒が話す時間をたくさんとるように心がけています。また、“聞く話す読む書く”の4技能をバランスよく交互に行うようにしています。「どうやって学べば効果的か」についても折に触れお話しています。

趣味・好きな食べ物
読書が好きで、特に小説、童話、伝説をよく読みます。A. Stifterの「Bergkristall(邦題:「水晶」)」やGoetheの「Wilhelm Meisters Lehrjahre(邦題:「ヴィルヘルム・マイスターの修業時代」)」が好きです。散歩や街歩きも好きですよ。渋谷から代官山、恵比寿などまで歩くと素敵なお店や建物を発見できて飽きません。
食べ物は、寿司が好き。ドイツではやっぱりパンやチーズ、チョコレートやベリー系のケーキがおいしいですね。

語学学習で大事だと思うこと
第一に、大きい声で発音すること。声を出さないことには言葉の練習になりません。トロイヤ遺跡を発見したシュリーマンは、多言語を操ったそうですが、とにかく大きな声でたくさん音読したそうです。第二に、暗記すること。第三は、たくさんの文章を読むこと。単語や表現が文脈の中で学べます。毎日5分でもいいので学習を続けましょう。

担当クラスについて
「初級2」クラスでは、基礎知識をバランスよく学んでいます。皆さんやる気があって活気があるクラスです。「Deutsch sprechen mit Gemälden」のクラスでは、様々な絵画を鑑賞し、それらにまつわる特別な言葉や、表現を学びます。描かれた人物の状態や表情をドイツ語で描写するだけでなく、文化についても多く学べるのが醍醐味です。これまで2年かけてギリシャ神話を取り上げ、1年前くらいからキリスト教に関する絵を使っています。

日独協会について
アットホームな雰囲気があり、クラスの人数がちょうどよく、生徒との距離が近いですね。授業内容の難しさや生徒の理解度によって授業の速度を調整し、じっくり教えることができます。映画やイベントなどのドイツ関係情報をたくさん得ることができるのも良いですね。

ドイツから日本または日本からドイツに紹介したいこと
日本からドイツへは、室内で靴を脱ぐこと、夜歩いても安心な治安、あとは「たわし」!ドイツからは、脱原発政策、そしてマジパンです。

ドイツ語学習者に一言
Mit Spaß und Freude lernen.
楽しく喜びをもって学びましょう。
Mit eigenem Rythmus soll man lernen.
自分のリズムで学びましょう。
Immer laut sprechen. いつも大きな声で話しましょう。
Wünsche ich Allen viel Spaß! 楽しんでください!
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  1. ドイツ語講師